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モンゴル

モンゴルの伝統的な葬儀

日本人になじみが深いモンゴル

モンゴルといえば非常に強いお相撲さんの出身国として日本では有名です。
そのため、何となく日本ではモンゴルの方がとても身近に感じます。
しかしモンゴルのことはあまりよくわからないという方も多いでしょう。

チンギスハーンという歴史的な偉人がいる国、首都は栄えているけれど遊牧民がいてゲルという家に暮らし、遊牧しながら暮らしているたくましい一面もある、そんなモンゴルですが、日本と同じ仏教徒が多いモンゴルでもその死生観は全く違います。

前世と現世、さらに来世はつながっていると考えるモンゴル

日本にも輪廻転生の考え方を持つ方もいて、生まれ変わりを信じる方もいるでしょう。
同じ仏教でも、チベット仏教の影響を色濃く受けてきたモンゴルは、日本の仏教とは違いがあり、宗教観にもかなり違いがあります。

現世でいい行いをしてきた人は天に行ける、悪いことをすると閻魔様に舌を抜かれるなんて言ったものですが、モンゴルでは前世、現世、来世がつながっていると考えているため、前世で悪いことをして現世に生まれると現世で苦しい出来事にあい、現世でよい行いをすれば、来世で素晴らしい人生を送ることができると考えます。
この考え方、死生観は葬儀にも色濃く関係してきます。

風葬という葬儀の形

昔日本でも行われていた風葬という葬儀の形が、現代のモンゴルには残されています。
自然葬の一種とされていますが、そう考えると散骨なども自然葬の一種ですから、その過程が全く違っても、同じ種類の葬儀です。
しかし、風葬はご遺体をそのままおいて、オオカミや猛禽類が遺体を発見し、自然の摂理によって食されるという、一見すると残酷な葬儀となります。
しかし、風葬で動物が遺体を食べることで、ご遺体はあの世に無事たどり着くとことから行われていることです。

これも来世につながる死生観で、動物に食事をさせること、自分の体を与えることで動物は命を繋ぐことができます。
これも善行の一つと考えているのです。

勿論風葬以外の葬儀も現在多くなっています。
土葬し固定した墓地を有し、お参りに行く、ということもありますが、日本人が頻繁にお墓に訪れるのとは逆で、めったにお参りに行きません。

古くから行われてきた風葬という自然葬を今も行っている地域があるモンゴルですが、葬儀は僧侶を呼びお経をあげ、ご遺体がある部屋は僧侶以外入る事が出来ず、経文を書いた紙をご遺体に巻き付け遺族に見えないようにします。
残されたご遺族がご遺体を見るにつけ情がわきあがり、死にとらわれて故人をいつまでも追ってしまうと考えているからです。

僧侶は故人を馬車に乗せて山に登り、その際、荷台からわざと故人がずり落ちるようにしてあります。
ずり落ちたら馬車を止めてお経をあげ、ご遺体はそのままになり、あの世に還る場所となるのです。

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